どうして私たちは価値観をチェック&アップデートしないのか

デスカフェと介護カフェのこと

2021年10月9日(土)、静岡の竹之内裕文さんが主宰する死生学カフェ特別編に参加した。

 

今回は特別企画として、竹之内さんにヘルプを求める形で開催が決まった経緯がある。

 

テーマは「スイスで立ち会った「死」~ある男性との出会いと別れ」。

 

私の友人であるスイス在住リッチャー美津子さんから聞いた、出会った一人の男性との「出会ってから別れゆくまで」の物語。

 

これをどう取り扱っていいのか分からず、美津子さんと竹之内さんを引き合わせたのだ。

 

当日、竹之内さんの口から紡ぎ出される「問い」の数々は、美津子さん自身と、美津子さんのサポートを受けながら、この世界から旅立つ男性の姿をありありと浮かび上がらせた。

 

参加した皆さんが大きな充実感を持って会場を後にしていく姿には、とても感慨深いものがあった。

 

そして、二人で困り果てた

春ごろに、とある男性の旅立ち・看取りをサポートすることになるかもしれないと連絡を受けたのを覚えている。

 

美津子さんが、その男性を見送ったのが7月はじめ。

 

詳細を聞いたのが、7月半ば。

 

この男性は自分の意思でスイスの医療的体制が整ったなかで、最後の時を過ごすことを希望していた。

 

日本ではなかなかない・・・というか、法的なハードルがあり実現できないことなので、私達ふたりで頭を抱えてしまったのだ。

 

彼が成し遂げようと長年取り組んできたこのプロジェクト(ここではあえて、プロジェクトと言う)を前面に掲げると、プロジェクトの是非や法整備の議論に話が転がる可能性が大いにあった。

 

でも、私たちが話したいのはプロジェクトそのものより、このプロジェクト実現のために行動した彼と言う一人の人間のストーリーだったからだ。

 

ストーリーを語ることで見えてくる、物語性

死生学カフェでは全体で3時間ほど、竹之内さんから美津子さんへのインタビューと、質疑応答が行われた。

 

そこにあるのは、一人の男性が自分の病気に向き合い、自分の人生の目標を決め、それを成し遂げるために生き抜いたライフスタイルだった。

 

「なかなか明確な言葉にできないが、こんな感情があふれている」という感想を述べる人もいた。

 

語られるプロセスを解き明かすための、過程をひも解く質問を何度もされた人もいた。

 

今回は、美津子さんから見た男性の様子がメインのストーリー。

 

美津子さんは、まだまだ語り足りない。

 

私達も、まだまだ聞き足りない。

 

そんな気持ちが一つになっていた。

 

次回は、男性の言葉と態度を語りながら、男性が何を見つめ何を考えたかをひも解きながら、男性との出会いで、揺れ動いていった美津子さんの死生観の行方を追う。

 

私たちの価値観はさまざまな出来事で動いていく

ずっと携えていた信念も、ふとした出来事がきっかけでガラガラ崩れていくことが、人生には何度かある。

 

ガラガラと崩れる感じではなくても、さまざまな出来事をとおして、いつのまにか以前の価値観から緩やかに新しい価値観を当たり前のように持っていることにも気づいたりする。

 

「死生」という事実と、それにまつわる解釈を分けて考えることの難しさが、「死生」と言うテーマにはある。

 

親しい人達の死は、それだけで心に大打撃を与え、時には再起不能なくらい人を打ちのめしてしまうからだ。

 

でも、「死生」という事実そのものを、そっと取りだしてみたらどうだろう?

 

そこには忌み嫌うものや避けたい話題以外の、大きな自然のことわり・・・皆、生まれては死んでいく・・・という一つのルールしかないことに気づく。

 

冷静に見つめる機会は多くない。

 

だからこそ、人の語りに耳を傾け、そこにある物語と自分の価値観を照らし合わせたい。

 

次回の死生学カフェ特別編は、12月4日(土)15時~18時にオンライン上で開催される予定だ。

 

また、詳細が決まったらインフォメーションできたらと思う。

告知はここからされるので、興味があったらフォローして見てほしい。

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