実親、義理の親の介護に必要な3つの質問

介護カフェ

こんにちは、ブエナ・ビスタ・ソシアル・オフィスのいとうもとみです。

先日、オンラインで開催された「〈コラボ企画〉経験者に聞く!在宅介護と義両親の介護について」という会に参加してきました。

今回、さまざまな学びがありました。

もしかしたら、多くの30代40代、働き盛り、育児真っ盛りの方たちが抱える親の介護への漠然とした不安が解消できるヒントがあるかもしれません。

今日はその学びをシェアしていきますね。




親の介護を語る会とは?

バンコク在住・元介護士のMachicoさんが主催する会

主催者はMachicoさん。

日本で障害者教育と介護を学び、高齢者施設で介護福祉士として活躍されていた女性です。
現在は、家族のお仕事の都合でタイに帯同中です。タイでの暮らしの中で、”「親のコト」について語る会”を主宰されています。

あなたは、「親のコト」について考えたことってありますか?

将来、親とはどんな関係性になるのか?親が一人での生活に困るようになったら?

実は親が考えていることを、あまり知らない。でも、改まって聞くには気が引ける・・・。

そんな時にうってつけなのが、”「親のコト」について語る会”です。

Machicoさんが不定期に開催をしています。元介護士として、そして別々に住む親御さんのことについて、より深く知るためのプロセスについて気づきを与えてくれる会なのです。

今回は、「義両親の介護」がテーマ

今回はコラボ企画ということで、

「経験者に聞く!在宅介護と義両親の介護について」

というテーマでした。

ゲストスピーカーは、義両親の介護と両親の介護経験があり、アロマセラピストでもある”福祉アロマ心香(しんか)”主宰の

芳崎欣子さん。

ご自身の介護の経験から、どんなに言葉を尽くしてもコミュニケーションや人間関係に限界を感じた時に「香りとタッチケア」が大いに役に立ったといいます。

伝えきれない思いを「タッチケア」で人のぬくもりと優しい香りとともに届ける、『福祉アロマケア』を推進する活動をされています。

今回は、Machicoさんと芳崎さんがタッグを組んで、

私たち参加者に「実親のコト」「義両親のコト」「そもそも介護って?」ということがらを、やさしく多くの気づきをもって教えてくださいました。

親に介護の話題をどうやって出す?


まず出た話題は親世代に「どうやって切り出せばいいの?」という素朴な疑問でした。

誰に知らせて欲しいか聞いてみよう


ポイントは、子どもたちの立場から切り出すということ。

3つの質問のうちの一つ目・・・。

「もし病気になったりしたら知らせて欲しい人とか友達っている?」

と、何気ない話題として切り出すのがよいそうです。

確かに改まって聞くとなると緊張感漂う話題ですよね。

「私知らないから、知っておきたいんだ」という気持ちなら、軽く話題に出せそうです。

一緒に○○センターに行ってみよう

もし、親御さんも「自分の老後が心配」という気持ちが聞けた場合、

地域にある『地域包括支援センター』に一緒に行ったり、場所の確認だけでもしておくといいそうです。

『地域包括支援センター』とは、介護保険の申請や、認知症や高齢者特有の疾患などについて無料で相談に乗ってくれる公的な相談センターです。

「なにかあったら、ココに相談に来ればいいんだって!」と親御さんもあなたもわかっていれば安心ですよね。

どこにあるかは役所の介護保険課に「住まいの近くの地域包括支援センターの場所を教えてください」と伝えればオーケー。

「近くに住んでいる者です。なにかあった時に相談に来たいのでよろしくお願いします」

と挨拶したり、どんな制度があるのか相談したりしておくことで、センターの相談記録に残ります。

なにかあったら、その相談記録をもとに「以前、相談に来てくれた人だ」と地域の支援体制を整えるきっかけにもなるのです。

専門家がいることを知ろう

介護や老後のことについて、専門家がいるのはご存知ですか?

先ほど紹介したのは『地域包括支援センター』には、

社会福祉や医療など多岐にわたる制度のプロ「社会福祉士」

介護保険や介護制度、そして実際にたくさんの高齢者の介護に関わってきたプロ「ケアマネジャー」

医療や疾患のプロ「看護師・保健師」

がいます。

自分でアレコレ考えるより、「親の老後」に関しての問題が起こった際には、専門家に聞きながら、解決策を一緒に考えていくと良い、という話が聞けました。

介護にかかるお金はどうすればいい?

次は切実な「金銭問題」についてです。

財産ではなく、○○について聞こう

「ねえ、うちって財産いくらあるの?」

って、実の子どもでも聞けませんよね!

お金の問題はなかなかデリケート。だからこそ単刀直入に聞くのはためらわれます。

では、どう聞けばいい?私たち子どもも、親を援助するほどの余裕はない。

そんなときは、3つの質問のうちの二つ目・・・。

「もしよかったら、なにかあった時に困るから、

加入している医療保険や生命保険の証書や問い合わせ先

ってどこにあるのか教えてくれる?

と聞くといいそうです。

確かに、これなら聞けそうな気がします。親が倒れてしまった場合、保険金請求は本人ができないこともあるでしょうからね。

持ってるもの・あるものを全部使おう

「親の財産を親のために使う」、という基本姿勢がいいそうです。

たとえば、現金が差し迫って必要な時には、第一に医療保険や生命保険を見直し・解約して、親の家計の見直しを図るというのが、基本姿勢に基づいた行動となります。

この基本姿勢を覚えておくだけで、「親の介護費用は子どもたちで出さないといけないのかな?」という不安が少し和らぎます。

実は公的にさまざまな減免制度が揃っていてる

高齢者は医療保険や介護保険制度でも、さまざまな減免制度があります。

医療費が高額になる可能性があるときには、その可能性が判明した時点で、健康保険の窓口に申請すれば、窓口支払いが一定額に抑えられる制度があります。

また、医療費と介護費用の合計が高額になったときにも、ある一定の額を超えるとお金が戻ってきます。

それに加えて、高齢になってから特定の疾患が見つかった際には、その診療に関しては収入額に応じて、医療費が減免される制度もあります。

さまざまな疾患が理由で、身体に障害(臓器などの内部障害も含む)が出てしまった場合は、障害者手帳を取得することで、交通費や税金面での減免が受けられることもあります。

今、ご紹介した減免については、私たちが一般に暮らしている分には特に必要としないことがらです。
でも、その道の専門家の中では知識として当たり前の制度です。

だからこそ、家族になにか起こったときには、

「自分たちだけでなんとかしようとせず、専門家に聞いてみよう」という気持ちを持っておくことが大切だそうです。

義理の親の介護は、したくないんだけど?

こういうふうに思っている人もいるのではないでしょうか?

それでも「状況的に、自分がせざるをえないし・・・」と悶々と悩まれている方はいらっしゃいますか?

まずはパートナーにどう考えているのか?を聞いてみよう

親の介護、義理の親の介護、どちらにも言えることがあるそうです。

3つの質問の三つ目・・・。

あなたにパートナーがいるなら、まずパートナーに

「あなたは、自分の親の介護はどうしようと思っている?


と聞いてみましょう。

自分ひとりで背負い込まず、夫婦や家族単位で考えていくことが大切だそうです。

パートナーの親をパートナー自身が「どういう立ち位置でみていきたいか?」を言葉にしてもらい、そして一緒に話しあっていくこと。

そのうえで、自分はどんなことができるのか?できないのか?をすり合わせていくという順番です。。

これは、義理の親を実の親に置き換えても同じですね。

「私は自分の親のことをどう考えているんだろう?」とまず自分に質問してみます。

そのうえで、「ほかの家族はどう考えているんだろう?」「どんな協力体制が築けるか?ほかの家族の事情は?」と聞いてみることが大切ですね。

まずは実の子どもが「親の介護についてどう考えているのか?」を言葉にする・してもらいます。その後、周りの家族が「できること・できないこと」を決めていきます。

実の親でも義理の親でもその順番で考えるのが大切です。

現実的にどんな手立てがあるか考えよう

これらの質問によって出てきた言葉や気持ちなど、わかったことがあったとします。

その「わかったこと」から、ようやく「どうしていくか?」の方針が立つし、進むべき道筋が少しずつ見えてきます。

もちろん、すべて叶えることは難しいかもしれません。

だからこそ、専門家と話しながら、プロの手を借りながら、一つずつ解決していくことが大切だという話を聞けました。

先輩たちから、介護にまつわるメッセージ


芳崎さんに加え、子育てと介護を同時に経験した先輩参加者さんからも、素敵なメッセージをいただきました。

箇条書きで記していきますね。

親・義理の親の介護と子育ての違い

親は下り坂子どもは成長で登り坂で、相反する過程をたどる。

・親との関係は維持継続、子どもは愛着形成を進行中の状態。まずは、「自分と子」の関係を優先すること。

・親たちが老後に向かい、一つずつできなくなるしんどさや恐怖は誰にも代われない。
だから「そのとき、そのときに寄り添う」ことが大切。

・いつでも気持ちは熱く、頭は冷静にしておくことで、自分を見失わないようにすることが必要。

まずは自分優先で

・介護することになったら、必ず「介護以外の時間」を持つこと!

・お茶、おやつ、ご飯、リフレッシュ、その時その時を大切にして切り替えること。

介護はプロにおまかせ

・分からないから不安。専門家から知識を得る。経験者に話を聞く。相談することで道が開ける。

介護はプロに任せることで、お互いの距離感を取る。やはり、自分を優先、自分をクールに保つこと。

心から納得のメッセージ

仕事も育児も、良いことばかりじゃない。介護も同じ!

・自分と向き合って、家族と向き合って、いいことばかりじゃない。でも悪いことばかりでもない。

介護はご縁。そのご縁をどう扱っていくかは、あなた自身の選択でいい。

こういった言葉を優しく伝えてくれた芳崎さんや先輩参加者は、この境地にいたるまでにどういった道のりを歩まれたのだろうか?

ふと、そんなことを感じました。

主催者のMachicoさん、ゲストの芳崎さん、参加者の皆さん、とてもやさしい気持ちを持って集まっているということが分かる、おだやかな雰囲気の会となりまた。

「向きあうこと自体が自分の糧になる」

というメッセージをもらった「経験者に聞く!在宅介護と義両親の介護について」の会でした。

それでも聞くのには勇気がいる。

エッセンスはわかったけれど、

「具体的にどう親やパートナーと話せばいいのかしら?」

「やり方はわかったけど、普段からコミュニケーション不全で、
そもそも話題として切り出すのが難しい」

という方は、ぜひMachicoさんの「親のコトを語る会」に参加してみてくださいね。

そんな悩みを、その場限りで共有すると、ほかの皆さんの悩みも聞けて「私だけではないんだ」という気持ちになれるかもしれません。

参加した人たちで再度あつまるフォローアップ講座も最近開催されました。

お互いの試行錯誤やうまくいった事例、こういう部分に困難があった・・・等、さまざまな情報共有もできるみたいですよ。

不定期開催なので、ぜひこちらのブログをチェックしてみてくださいね。
https://ameblo.jp/machijirou0920/

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開催者Machicoさん、ゲストの芳崎さんの開催レポートはコチラ
Machicoさんの開催報告



芳崎さんの開催報告


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今日はここまでです。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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